オフサイド

意味

オフサイド、このルールほど難解でややこしく、そしてサッカーをおもしろくしてくれているルールはないでしょう。うんちく好きになサッカーファンにとって、オフサイドをよく知らない人に、このルールを説明する機会は、決して少なくありません。

オフサイドの基本は、左下図の様なものです。相手選手の後ろから二人目の選手の位置を、横にのばした物がオフサイドラインです(水色)。通常、一番後ろには、GKがいますから、DFの一番後ろにいる選手の所がオフサイドラインになります。このラインより後ろにいる攻撃側の選手にパスがでた瞬間、オフサイドになります。オフサイドは反則ですから、ボールは守備側のチームのものになります。また、オフサイドは、パスがでた”瞬間”にとりますから、ボールを受け取った時に、選手がオフサイドポジションにいるかは関係ありません。

このルール、何回も微妙に変わるので、見ているサッカーファンも新ルールを理解していくのが大変。現在のサッカーでは、オフサイドポジションにいても、プレーに関与していなければ、オフサイドになりません。右下図のように、灰色の選手はオフサイドポジションにいますが、パスがでたとき、プレーに関与せず、黒色の選手が走り込んできてプレーした場合、オフサイドにはなりません。

 

おもしろいシーンが見られたのは、97年厚別で行われた本田技研戦。負けている本田が、最後のプレーとふんで、GKをコンサゴール前まで上げてきて攻撃参加しました。この状況で、ボールがコンサボールとなり、コンサドーレがカウンター攻撃を仕掛けたわけですが、GKが上がっていたため、オフサイドラインが通常のラインと違っていました(下図)。オフサイドラインが引かれるのは、相手選手の後ろから二人目の位置です。通常は、GKが、相手ゴール前にいるため、オフサイドのラインはDFの一番後ろの選手のところにあるのですが(黄色のライン)、この時は、GKが上がっていたため、後ろから二人目のDFの位置(水色のライン)にありました。そのため、カウンターを仕掛けるコンサドーレの選手(FW1)が勘違いしてしまったのか、これに気がつかなかったのかは知りませんが、図のような状態で、味方選手(FW2)にパスを出してしまいました。結果オフサイドを取られてしまいました。まあ、勝ったゲームだったから良かったものの、負けゲームだったら、大チャンスをつぶしてしまっただけに、選手の大チョンボとなるシーンでした。

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