レラカムイ北海道が経営難

コンサドーレ札幌と同じく北海道に本拠地を置くプロスポーツクラブであるバスケットボールのレラカムイ北海道の経営難が問題化している。

1/19付けで、所属リーグであるJBL(日本バスケットボールリーグ)からレラカムイ北海道の運営会社であるファンタジア・エンタテインメントが除名処分を受けた。除名処分はかなり厳しい処分にあたる。理由は、リーグ負担金の滞納、リーグに提出した経営報告書に虚偽の記述があり粉飾したというものなど。

ファンタジア・エンタテインメントの代表取締役社長は、北海道フットボールクラブで、執行役員/取締役(2005-2006)をしたこともある水澤佳寿子氏。レラカムイ北海道の経営難は昨年表面化、年末にはJBLの指示を仰ぐ形になり、JBLに経営権を譲渡する案を示されていた。これに対し、期限までに自力再建をめざしたのがファンタジア側。あくまで自力再建を目指す運営会社側と、経営はすでに破綻しており任せておけないとするJBL側が対立している構図。JBLとファンタジアエンタテインメントの意見が対立しているので、問題は長期化するかも。

JBLは現在、シーズンの途中であり、選手とチームの運営はひとまずJBLが担うので、シーズン終了まではクラブは存続するが、その先は不透明なのが、レラカムイサポーターにとっては不安なところ。

Jリーグでも、同様にリーグがクラブに代わって経営権を行使したケースがある。ごく最近の話で、東京ヴェルディの経営破綻だ(2010年)。運営資金がショートしかかり、Jリーグから融資を受けたケースは、水戸、岐阜、大分などであるが、経営権をリーグ側が召し上げ、運営したケースは、これまでこの一例だけである。このときは、Jリーグエンタープライズが、クラブの株式のほとんどを譲渡される形で引き継いだ。半年後に、無事新しい経営陣に引き継ぎ現在に至る。JBOによる運営も似た感じなるのかもしれないが、リーグ側のリーダーシップに依存するところがある。

Jリーグの時も、土壇場で、あくまでも自力再建を目指すクラブ側と、クラブによる経営はすでに破綻しており任せておけないとするJリーグ側が、ぶつかった経緯がある。このあたりも、今回のケースに似ている。

レラカムイのケースは気分のいい話ではないが、コンサドーレ札幌にとっても人ごとではない。特にコンサドーレは山あり谷ありだったからなあ。

関連外部サイト

  • 株式会社Fantasia Entertainment 除名に関して(http://www.jbl.or.jp/topics/?p=4854) – JBL公式