2003年から始まるU-18北海道リーグ参加チームが決定

 来年度から高校・クラブチームの枠を越えた高校生世代(第2種)のリーグ戦が、全国で地域別に開催されることがすでにアナウンスされているが、このほど、北海道リーグに参加するチームが出そろった。
 来年度の北海道リーグは全8チームで構成され、コンサドーレ札幌、札幌白石高校、札幌第一高校、札幌山の手高校(以上札幌地区)、千歳高校(道央地区)、室蘭大谷高校(道南地区)、旭川東高校(道北地区)、帯広北高校(道東地区)となっている。
 このリーグ戦構想は、日本サッカー協会の全面的なバックアップを得て実施されるものであるが、高校生世代の選手強化における弊害を解消するものとして誕生した。その弊害とは、クラブ・高校が別々に大会を開催していること、またノックダウン形式のトーナメント大会が多い傾向にあるということ。負ければ終わりの大会形式の場合、チームによって消化できる公式試合数に差が生まれてしまい、これが結果的に、早くに負けたチームの選手には実戦での経験を狭めることになっている。これらを解消するために、高校・クラブ関係なしに参加できるリーグ戦を行い、各チームの年間公式試合数を増やすとともに一定数以上の試合の場を確保することにより、この世代全体の強化につなげようというもの。
 このリーグ実施に伴い、来期より、クラブ・高校が顔を合わせる全国大会として知られている高円宮杯U-18全日本サッカー選手権の参加方法が変更される。今年までは、クラブ参加チームは日本クラブユース選手権上位チーム。高校チームは各地域別予選の代表となっていたが、来期からこの各地域ごとのリーグ戦の上位チームに参加権が与えられる様一本化される。
 すでに関東圏などチームの多い地域では、このようなクラブ・高校の枠を越えたスーパーリーグが地域サッカー協会の元行われてきたが、これが日本サッカー協会管理の元全国的に展開することになる。将来的には、1部、2部、3部のようなリーグによるピラミッド構造を構築し、どのチームの選手であっても一定の年間試合数をこなせるような形を目指すこともアナウンスされている。
 北海道地区では、このリーグを開始するにあたり、参加するチームを決めるための参入戦が夏から秋にかけて道内各地区ごとに行われ、コンサドーレ札幌U-18も無事、札幌地区を勝ち抜き参加チームに名を連ねることとなった。