[第14節]in博多の森:アビスパ福岡戦

文・写真/toshiya fujishima

博多の森は試合開始前からなんだか異様な雰囲気だった。この季節特有の湿気のある蒸し暑さ。九州人の私にはそんなに不快な感じはしなかったが、北海道から来たサポーターには、とんでもなく暑く感じたのであろう。さて、ここんとこ2ヶ月勝ち星のないコンサにとっては負けられない試合なのではあるが、アビスパ側も相当気合入りまくってた。
いきなり試合球をヘリコプターから落とすし、マスコットキャラクターもなんだか増えてるし、最後には市長のキックインセレモニーなんかもあって、びっくりしてたら、どうやら通算入場者が100万人つーことで、盛り上がっていたのであった。だだでさえ、山笠の「追い山」を次の日に控えてもりあがっている、博多の森の雰囲気をいっそう盛り上げていた。

コンサ側の応援はどれくらいだろう。道内から150人くらい、関東・近畿などから100人くらい、全体で260人くらいだっただろうか。去年の大分・鳥栖よりも多かったように感じた。よくこんな遠くまで来てくれるサポーターがいて、うれしい限りだ。

試合開始直後に雨が降り出した。そういえば、今年のアウェイは雨が多い。高知はホームだけど、これを含めると5試合くらいは雨だろう。どうも、「雨男」は私のようだ(笑)。でもこれは、札幌にとっては、恵みの雨となる。7月とはいえ、「寒冷地仕様」の選手やサポーターには、クールダウンできる絶好の雨となった。しかも、観戦には影響しないほどの雨だったので、カッパを着ないでもいいくらい。ボールもスリッピーでもなさそうだ。

スタメンはキーパー洋平・3バック森・名塚・健作。ダブルボランチに野々村とウィル。左に和波・右に田渕。トップ下に山瀬。FWは不動のウィルと播戸のツートップという布陣。

この試合のキーポイントは、岡田監督がメンバーのどこを変えてくるかが注目されていた。浅目のDFラインの福岡に対して、アウミールに代えて和波を起用したのが見事に敵中した。

前半7分突破した和波から中央へセンタリング、そのボールを山瀬がスルーパス(TVで見たら空振りに見えたがあえてスルーとしておこう 笑)し、ウィルがゴール。ドンピシャのタイミングだった。 和波のマッチアップであるアビスパの平島が、和波の抜け出しに付いて行けない早さだった。和波、やっぱ足速い。。。。

前半は、去年の良い時期のコンサドーレの試合運びが出来ていた。タイトな守備で、相手にボールがあっても、DFに時間をかけさせて「球を回させている」ことが出来ていたので、シュート数は、アビスパが多かったが、これも「シュート打たさせていた」という感じだった。アビスパFWの山下までボールを回させないコンサ側のディフェンスができていた。もちろん、中盤高い位置での野々村とビジュの守備も光っていた。

後半に、少し風が吹いてきた。過ごしやすい風だ。雨も少し小降りになってきた。選手の交代はない。後半12分、山下に代えてビアージョIN その後、後半26分に、播戸に変えて大黒投入。ウィルを1トップにして、中盤を厚くする作戦にでる。去年、良く行っていたゲームパターンだ。そして、後半33分パスを受けたウィルがゴール前に出すと見せかけて、そのままシュート、GKの塚本動けず、頭上を超えてゴール。
このシュートには、ゴール裏のサポーターもビックリだった。ビューティフルゴールだった。マンJのゴールシーンでと川平Jに「レインボー!!」と連呼して欲しい、ゴールだった。

【今日のMVP選手】
もちろん、ウィルの2得点のゴールもすばらしかったが、あえて2日前まで別メニューで調整していたにもかかわらず、200試合出場ししかも「完封」した洋平の守りが勝ちをもたらしたので、洋平のしたい。

【おまけ】
ツアーで行った連中は、そのまま「炎の宴会」の突入、1:00すぎに宴会場を出て、1:30からの録画(FBS福岡放送)を見、3:00すぎには山笠の場所取りに走り、4:59の一番山の追い山を見、ほとんで寝ない、別な意味で「弾丸ツアー」を満喫したことでしょう。博多に来て下さったみなさん、お疲れ様でした。また、遊びに来てくださいね。


ボールを落下させるヘリコプター 試合前の両軍の選手達
先制点を決めたウイルがアシストした和波に抱きつく。
今日のゴール裏 博多山笠祭り