[第12節]in駒場:浦和レッズ戦

文・写真/中原裕之

“完敗!惨敗!人の土俵では相撲はとれません!”

浦和レッドダイアモンズvsコンサドーレ札幌
2001年6月23日(土) さいたま市浦和駒場競技場

結論から書く。完敗、惨敗である。終わり。読んでいただきありがとうございました。。。
これでは観戦記ではありませんな。だから短いかもしれませんが、以下記載する。

●試合前(開門前)
私が駒場競技場に着いたのは13時30分。すでに両方のサポーターが競技場付属のグランドに列を作っていた。コンサドーレのサポーターの表情には余裕ある。そりゃそうである。去年散々やっつけたチームとの試合。その表情に関してはごく当たり前と思う。事前にA席ビジター、ホーム側との区分等の整理について各方面で連絡したせいか、その整然とした並びが一層コンサドーレサポの落ち着きに拍車をかけているように思える。
一方レッズ側の列を遠巻きに見ると不気味なぐらい落ち着いている。一見すると去年より元気ないように見えるレッズサポ。でもそれは不気味そのものに私には見えた。

【開門前コンササポの行列】試合前からリラックスした会話だった行列の様子。しかし数時間後・・・

●試合前(開門後)
今回私の観戦場所はメインスタンドS席。今まではみんなと同じようにA席アウェイ席で見ていたが、いつも観戦する場所がメインであること、また浦和のメインスタンドの観客とはどんな人たちだろうか、あのA席の熱狂的サポーターと同じような人たちだろうか?それが見たくて今回はS席観戦となった。
A席アウェイ席に向かうコンサドーレサポを眺めながら、メインスタンドの席に行くと、そこに紙ふぶき用の束が。。。それもメインスタンド全ての席に置いてある。選手入場の時、四方八方から紙ふぶきを投げるために。昨年浦和はJ2全勝の意気込みで望んだが、コンサドーレがその野望をズタズタに砕いた。こんなに悔しいことはないだろう。私たちからみれば去年の浦和は、“J2本気で戦う気ないだろう”“J2なめんな!”という感じだった(あの監督就任はある種怒りでしたね。J2完全になめていると)。しかし、浦和は痛い目にあって、最後横山総監督という事態まで追い詰められ、でも何とか最終戦で劇的な勝利を治めた。そして彼らは強い気持ちをもって選手、サポーターともどもJ1に帰ってきた。(しかし、去年のおよそ戦うとは思えない布陣で1年でJ1に戻ったのであるから、浦和は底力があると本当に思う。コンサドーレの降格1年目との比較を思えばなおさらである。浦和はポテンシャルがあるのである)そんな頭のあったので、この紙ふぶきを見て、浦和側の並々ならぬ気合を感じた。「札幌!覚悟しろ!」と。

●試合開始
選手入場。見事な紙ふぶき。コンサドーレサポーター席以外からの紙ふぶきは本当にすごい。完璧なアウェイ状態ができあがった瞬間だ。事前に知ったとしてもすごい光景だ。コンサドーレのサポーターの声もいつも以上にトーンが高い。が、この紙ふぶきはやはりすごい。
#いつも思うが本当にアウェイの声援の大きさはいい意味で異常である。^^
そんな中試合開始。実は試合開始5分付近でいやな予感を向かえてしまうのだ。浦和が自陣でDF同士がゆっくりボールを回している。明らかに攻撃の場所がない苦し紛れの回し方ではない。落ち着いて回しているのだ。そうだ。あのフランスワールドカップ予選、国立での韓国戦。韓国の最初の時間帯のボール回しと同じように。。。せっせと浦和側は自分たちの土俵を作っていたのだ。落ち着いて、落ち着いて。そして小野、ツゥット(あえてこの名前で書く。やはりフロンターレのイメージがあるから)、永井のコンビであっという間に序盤で2点献上。堅守と言われたコンサドーレの守備陣は木っ端微塵に砕かれた。その後も小野、ツゥットに遊ばれ放題。(小野は本当にすばらしかった。)井原、路木中心のディフェンスも完璧。途中から入った新人田中にもやられ放題。コンサドーレの攻撃も単発。ウィルはいらつくばかりで、小野につばかける。。。(情けない。一発退場でよかった。)
シュート数は浦和17vs札幌14と差がない。数字で見ればの話。だが内容は完璧に浦和の土俵上の勝負のみ、コンサドーレの土俵を作ることは一度もなかった。そんな状態の時は、運しかない。前半ロスタイム。播戸の苦し紛れのシュートがバーに当たる。これが入れば勝機が少し見えたかもしれないが、サッカーの神様は浦和しか向かなかったようである。
さらにとどめを指す言い方をすれば、前半コンサドーレは黄色カード、赤カードを何度ももらっていいぐらいファールのオンパレードだった。梅本主審はただ注意するだけだったが。。。(梅本主審は後半20分からカードを出すのが習性みたいだ。それともカードを忘れたのか???)事実上審判にも味方になっている状況にも関わらず、コンサドーレは結局なにもできなかった。できたのは洋平がバックパスを受け取る(その後浦和サポから“洋平おまえはもう死んでいる”と書かれた弾幕が出る。)、岡田監督が練習でもしないようにフォーメーションになる選手交代をする、前半と変わらずファールの百貨店状態など、浮き足立つことしかしてないのだ。勝負は決まった。。。

●試合後
コンサドーレ完敗。浦和サポは全員生き生きとした顔をしている。勝ったものは何をやってもいいのだ。負けたものはそれを眺めるだけ。完敗の側のものがいうことは何もない。。。アウェイ5連敗?知ったことでない。今日負けたそれだけだ。私はさっさとバスに乗ってさいたま市から去った。
この2週間は悩みに悩んでどろどろになって頂きましょう。出直しの厚別・2位市原戦。悩みきったコンサドーレがどうなるか?それを見つめようと思う。

悩みきって一回り大きくなってほしい。

今日の落とし前?11月3日でしょう。

ps (一言)むかつく。。。。。。。(悔しいでない。むかつく。。。) Written by Hiroyuki Nakahara


サッポロサポーター席。公称400人のサポーター席(立ち見含む)が試合開始2時間前で身動きできないぐらいいっぱいになる。(以下自粛) ウィル、ビジュ、曽田芝の確認。3人は親しげに話していたが、曽田はポルトガル語ができるのか?
サッポロ生ウィル弾幕。「サッポロ生ウィルには負けへんで~」それはそれでいいんだけど、さいたまの チームでなぜ関西弁になる??? 洋平おまえはもう死んでいる弾幕。去年から見たものだが、“by エメルソン”はないでしょう。。。トゥットもし くは小野にしなさい(笑)