サポーターズ持株会の申込みを締切り、目標額の2億5千万円突破が確実に

この日、11/2より行われていたサポーターズ持株会の申し込みが締め切られた。当初、12/25を締め切り日に設定していたが締め切り日に申込みが殺到したことから12/29まで延長されていた。来季J1昇格を決めたコンサドーレ札幌の選手強化費の調達を目的に開始された今回のキャンペーンはコンサドーレ札幌サポーターズ持株会「5,000人の会員募集」と銘打って行われ、5,000口(2億5,000万円)が目標だった。この日締め切られた段階で、申込書受理口数5505口、このうち手続き完了口数4366口。手続き完了とは実際のお金の入金のことで、こちらは1/10までとなっており、今後最終的な数が発表されることになる。

いずれにしても、目標額の2億5千万円があつまり、これによってサポーターズ持株会は従来の約5千株とあわせて約1万株5億円の所有株主となり、これまでの筆頭株主の石屋製菓(約8千株)、二位の丸井今井(約5千株)を抜いて、筆頭株主となることが確実となった。発行株式総数に対する割合は20%を若干越える。

今回のサポーターズ持株会募集では、いろいろな新しい試みが行われた。まず、選手強化費の一部を市民持株会による増資に頼るというところからして従来にない試みで、しかもその額面が2億5千万円と大きい。石水HFC副社長がインタビューでコメントしているとおり、今回の募集はコンサドーレが市民クラブとしてやっていく上で、それを支えるサポーターが試されていたと見るのはある意味、的を射ている。出資するサポーターにしても、1口5万円という決して安くない額面に対し、小遣い、貯金、ボーナス、はては生活費まで、いろんな所から捻出したのみならず、それでも高いという人達にたいしては少額を集めてのグループ出資や募金活動などを、いくつもの団体・グループが推進した。また、サポーターズグループとして参加し数十口の株主となったところでは、株主特典としてつく無料招待券(毎年1口につき2枚) は自分たちで使わず、まとめて福祉施設などに寄付しようという動きもある。

いずれにしても、今回のキャンペーンは成功裏に終わったといえる。

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