後藤義一選手と有馬賢二選手が横浜FCへ移籍

 既に、うわさになっていたが、この日、後藤義一選手と有馬賢二選手の横浜FCへの移籍が正式に明らかになった。横浜FCが、スタッフ、選手など99年シーズンに向けてのチーム陣容を記者会見の席で正式に発表したもの。咋季、吸収合併された横浜フリューゲルスを支持する人達が、新しい形で再結成したクラブである横浜FC。この発表に先立ち、2月の段階から、選手やスタッフは既に、チームとしての練習を開始しており、両選手の移籍は明らかになっていた。正式な記者発表などがこの日まで遅れたのは、横浜FCが短い期間でのクラブ結成のため、雑務などにおわれていたため。
 両選手とも、昨シーズン終了後、HFCから戦力外通告を受け、コンサドーレを退団。移籍先を探していたもの。横浜FCは、JFLに所属するため、今季はコンサドーレとの対戦はない。JFLには、水戸に渡辺卓選手が移籍することが明らかになっている。また横浜FCが初戦で戦うジャトコには、太田貴光選手が今オフ移籍。また同チームには、一昨年までコンサに在籍した新村泰彦選手もおり、コンサにゆかりのある選手達の活躍を期待したい。
 後藤義一(ごとうよしかず):1964年2月20日生まれ、静岡県清水市出身。身長170cm、体重64kg。清水商高-中央大-ジェフ市原-札幌(96)。コンサドーレが札幌に来た年に、市原から移籍。四年間にわたり、チームの精神的な支柱としてキャプテンを務めた。運動量豊富な中盤の選手で、守備陣と攻撃陣の間をつなぐ黒子のようなプレーや、ベテランとしての経験に基づくプレーなど、玄人好みのプレイヤー。
 有馬賢二(ありまけんじ):1972年11月26日生まれ、神奈川県横浜市出身。身長180cm、体重70kg。日大藤沢高-日大-柏レイソル-札幌(98)。コンサドーレが、Jに昇格した98シーズンに、柏レイソルから移籍。身長と足のあるFWとして期待されたが、FWのレギュラー争いから抜け出せず、なかなか先発に定着できなかった。厚別での名古屋戦(10/17;2ndステージ第11節)の二発のゴールが、札幌のファンには印象深い。