藤枝東高の佐賀一平選手を獲得

 来季の新戦力として、北海道フットボールクラブが、静岡・藤枝東高のMF佐賀一平選手(18)と仮契約を結んだことが明らかとなった。前々からうわさに上っていた同選手、この日札幌市のクラブ事務局で仮契約を結んだ(正式契約は来年1月以降)。
 佐賀選手は、札幌市生まれ、168cm、65kg。札幌・羊ヶ丘中から静岡・藤枝東高へ進学。高校では中盤の司令塔を務め、今年は、同校のインターハイ静岡県予選優勝、全日本ユース選手権優勝などに貢献。コンサには貴重な左利きのプレイヤーで、静岡県選抜には二年生の時から選ばれている。高校最後の冬の選手権予選県大会は、準決勝で清水商業に敗れてしまったが、その非凡な才能は、札幌の栗本強化部長が二年間ラブコールを贈った逸材。この日、佐賀選手は「地元で、あれだけの応援をしてくれる中でサッカーをできるのがうれしい。動いて空いたスペースに、左足でラストパスが出したい。」とコメントした。同選手は、以前にも「地元で応援してくれる人がいる中でサッカーをしたい。たとえ、札幌が二部に落ちても行きたい」と述べており、相思相愛が実った形。札幌としては二年ぶりの新人獲得。大切に育てたい選手である。
 Jリーグは、来季から各チームのチーム間の力の差を無くすために、選手数の上限を定めることになっている。その規則によれば、プロ契約はA、B、Cの三種に分類されており、従来の年棒額が自由のプロ契約はA契約となる。このA契約が上限25人(或いは26人)。新人の場合、まずC契約を結び、一定の年限(三年間)あるいは公式戦出場時間(J1で450分)を経ないと、A並びにB契約を結べない。B、C契約には人数制限はない。佐賀選手は、まずC契約を結ぶと考えられるので、同選手の加入で、来季の札幌の保有選手数(25or26人)が減るわけでない。