札幌厚別開幕戦

 この日、札幌厚別競技場で、Jリーグ1stステージ第14節札幌vsC大阪戦が行われた。厚別競技場は、今季、改修工事を行っていたため、コンサドーレの登場がここまで遅れた。Jリーグが開幕して5ヵ月、待ちに待った本拠地での開幕戦に、サポーターも大勢訪れ、これまでの最大観客数記録を持つ昨年J昇格を決めた大分戦(17492人)の時を上回る17689人を記録した。
 厚別競技場は、これまで、ゴール裏が芝席だったものが、ベンチシート型の椅子席に生まれ変わり、収容観客数も20005人へと増えた。また、電光掲示板も新たに設置された。この日は、スポンサーが入場者全員に赤いポンチョを配布したため、満員のスタンドは赤一色。試合前には、桂札幌市長の挨拶や、コンサドーレ公式チームソングを歌うヴォイスのミニコンサートが開かれるなど、札幌開幕戦だけにいろんなイベントが行われた。選手入場の際には、コンササポーターが制作したビッグフラッグ(75m×12m)がバックスタンドに翻り、雰囲気を盛り上げた。
 試合の方は、圧倒的な声援を背にコンサドーレが先手をとる。開始早々、マラドーナのFKから、バルデスがヘッドで先制する。しかし試合は、このあとシーソーゲームになり、取りつ取られつの展開。ゴール前に人数でボールを運ぶコンサと、カウンターをしかけるセレッソといったところ。2-2で折り返した後半、今度は、セレッソに先に決められ、2-3とリードを奪われる。後半も中盤に3-3と一度は追いつくも、終盤再び突き放され、結局3-4で、ホーム厚別で痛い黒星を喫してしまった。試合をまとめると、守備に比較的穴があるセレッソに対し、コンサドーレの攻撃が冴え三点をあげるも、Jリーグ屈指のカウンター攻撃陣をそろえるセレッソに、コンサ守備陣が踏ん張りきれず、四失点、といったところか。
 ホーム厚別では、ここまでリーグ公式戦21連勝と記録を伸ばしてきていたが、この日でストップ。必勝を期して望んだ、Jリーグ再開後の試合は、ここまで二連敗。リーグ終了後は、入れ換え戦もあるだけに、チームの奮起を期待したい。