Jリーグ二部構想の概要決まる

 日本サッカー協会はこの日の理事会で、99年から施行するJリーグ二部制での二部参加チームの募集要項を承認した。11日に開かれたJリーグ実行委員会討議されたものが、この日の理事会で承認されたもの。それによると、二部リーグ参加の条件は、クラブの法人化、1万人以上収容のスタジアム確保などで、JFLと各地域リーグ1部チームを対象に、5月30日まで参加を募る。二部リーグ参加の条件は、準会員になるよりは緩いものとなっている。
 また同時に、二部制移行に伴う、チームの入れ換え方法の概要も明らかとなった。99年の1部チームは16チーム。一部残留順位は97年と98年の総合成績をポイント化し(98年の比重が重い)、上位13チームが決定。残りのJチームと98年JFLで2位以内となった準会員チームが三つの枠を争う。99年シーズン終了後には、1部15、16位は、二部の1、2位と自動入れ換え、一部14位と、二部3位が入れ換え戦を行う。
 さて、二部制の概要が示されたことで、気になるのは、コンサドーレ札幌のこと。今季2位以内にはいり、98年昇格したとすると、Jリーグは全19チーム。97年の一部での成績がない札幌は、98年シーズンの成績を重くしたポイントになるとはいえ、不利になるのにはかわりがない。詳しい順位の付け方は今後の発表まちだが、98年はおそらく8位くらいまでにはいらないと、13位以内に入るのは難しいんじゃなかろうか。さもないと、J残り6チームとJFLからの昇格組2チーム合わせて8チームの中で、三つの席を争うことになる。順位の決め方を含めて、今後の動向が気になるところ。