浅沼達也選手が札幌とプロ契約を結ぶ

 東芝社員選手であり、先月29日来季戦力外通告を受けていた浅沼達也選手がプロ選手として札幌と契約することが、この日発表された。同選手は今季、社員選手としては最多の26試合出場を果たしている運動量豊富なMF。同選手は当初、札幌への出向延長が認めらない場合は東芝へ戻るとコメントしていたが、その実力に注目した大分Tなどからオファーが来ていた。
 一旦戦力外を言い渡されながら再び契約となった経緯は詳しくはわからないが、あちこちからの情報をまとめてみると以下のようになる。当初、北海道フットボールクラブ(HFC)側は後藤静選手同様、浅沼選手も来季の戦力構想にいれていた。そのため9月頃から、来季プロ契約しないかという話は持ちかけていたらしい。しかしながら、社員選手であった同選手は、東芝を退職してプロ選手になるか迷っていた(東芝は社員選手の出向延長は認めない方針であった)。そうこうしているうちに、社員選手の一斉解雇となった10/29が来てしまった。この時、各選手に解雇を伝えたのはHFCフロントではなく東芝の部長であった。そのため、HFC側の意向が同選手にうまく伝わらなかったようで、とにかく一旦戦力外となった。10/29以降もHFCは同選手と交渉を続けており、同選手もプロ選手になる決心がついた。そしてこの日の記者会見となった。ざっと、こんな感じである。プロになる決心がついたのは、他チームからもオファーがあったことと、サポーターの人達からのたくさんの手紙や寄せ書きであったと、同選手はコメントしている。