[第三十節]in札幌:富士通川崎戦

今期のこれが最終戦。残念ながらJ昇格はならなかったものの結構おもしろかった半年間でした。さて、試合の方はといいますと、前日に雪がちらちらとふって、観客集まるかなあの不安を吹き飛ばす7900人。幸い、この日は雪も降らず、日中は晴れてくれました。それでも、すごく寒かったです。
来期の東芝からの出向選手の動向が気になるところだが、この日のスタメンは東芝出向選手が中心でした。

FW:加藤、川合
MF:後藤(義)、ヨゼフ、浅沼、パベル
DF:村田(達)、ペレイラ、中吉、後藤(静)
GK:茶木
コンサドーレ札幌は試合開始からエンジン全開(の様な気がした?)。富士通川崎のゴールに襲いかかります。今日は気合いはいってるなあ、という感じはするものの、やっぱり点だけは入らない。決定力不足は最後まで、といった感じ。富士通川崎だって今オフには準会員申請をすると発表されたばかり、選手の士気も高かろうというもの。という予想とは裏腹にそれほどがつがつしたプレーは見せず。結構、ディフェンシブな感じがする今日の富士通でした。
札幌は、スタンドがどよめくシュートシーンを演出するも、ゴールネットは揺れず、聞こえるのはため息ばかり。前半10分ごろ、川合のシュートはゴール右ポストに嫌われ、右から上がったセンタリングにうまいからださばきでヘッドするもキーパーナイスパンチング。それではと、左からトップスピードに乗ってドリブルで切れ込む村田から地を這うようなのセンターリングに、こちらもトップスピードで走り込む川合のシュートはゴールの左側へそれていく。前半だけで、川合はハットトリックができたんじゃないかと思うほど、いいタイミングでシュートを打っていた(全部が決定的なシュートではなかったので、決めてれば、「やるな川合」、となっていたところ)。結局、シュートははなつも決まらず、前半が終わってみれば、0-0。いつもとおんなじ。

さて後半はというと、でだしゴール前に攻め込むもその後は富士通ペース。札幌ゴール前でウイルソンの放ったシュートはゴールに向かって一直線。あかん、と思った瞬間、前半川合のシュートを蹴飛ばしてくれたのと同じ位置のポストが、今度はウイルソンのシュートを一蹴。前半の川合のシュートと、ウイルソンのシュート、両方ともポストにあたり、これで、五分五分。勝利の女神様、今日は平等に見てくれてるみたい。富士通の攻撃も一息ついた後半20分ごろ。左サイドから、サイドチェンジのパスで右にいたフリーの浅沼にわたる。浅沼はそのまま駆け上がり、ゴール前に矢のようなセンタリングをほうり込む。そこに走り込んできたのが川合。川合の頭で、コースを変えられたボールは、キーパーの手をすり抜け、ゴール左隅へ。厚別の観衆みんなが待ってたゴール。川合はこれで、今期8点となり、チーム内では単独得点王。その後、後半25分に加藤に変わって吉原、さらに30分には川合に変わって金さん。35分には、相手選手との接触で茶木が倒れて、みんなを心配させるが、大丈夫な様子。そのまま、五分五分の展開で試合終了。ちょっと物足りなかった最終戦でした。

試合後は、ゴール裏のサポーターの人達が用意してくれた赤い紙テープをスタンド席やゴール裏から投げ込んで、今期のフィナーレを演出しました。コンサドーレの選手達はバックスタンドの前からからゴール裏、メインスタンドの前と、ぐるーと歩いて回り、今期応援してくれたファンのみんなに手をふって応えていました。このあと、厚別スタジアムのピッチを使って選手とファンが入り交じってのファン感謝デーの催しが行われ、しばし楽しい時間を過ごしました。

今期の観戦記はこれで終わり。あっと言う間の半年でしたが、やっぱり、スポーツは、地元のチームを応援するに限ります。今オフは新監督も来るし、選手も結構動きそうで、どうなるのか来期に向けて楽しみな所。きっと来期もはらはらさせてくれるんだろうな。さて次は天皇杯、Jのチームに一泡ふかそうぜ。
(記事:二上英樹)

厚別は雪  前日に初雪を観測した札幌。スタジアムに着くと、雪がまだ残っていました。
今シーズン厚別競技場最後の試合にがんばる選手達  この日は1-0で勝利し、ホームスタジアムでの無敗記録を更新しました。
ビッグフラッグ  この日、ゴール裏応援団席には、サポーターの熱い思いを込めた二枚のビッグフラッグが舞いました。
試合後手を振る選手達  試合終了後、選手達は一年間応援してくれたファンのみんなに感謝の意を込めて、グラウンドを一周しました。
試合後手を振る選手達2
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