[第二十二節]in室蘭:ヴォルティス徳島戦

「辺礼等さんの観戦記」

 こんにちはぁ~!(^o^) 辺礼等です。
今日はまずまずのサッカーだったと思います。まぁ、立ち上がり20分は「やる気あ るのか?」と思いましたが・・・
 前半の後半は高い位置でプレスをかけ、ボールを奪えれば素早く開き、取れなく てもパスコースを確実に切って最終ラインでボールを奪う。吉原、三浦らが切れて いたせいもあってサイドアタックも冴え、攻守ともに理想的と言っていいサッカー ができていたと思います。
 対照的に後半はパワープレーに徹し、ロングボールを放り込んで相変わらず不細 工な金のポストプレーからの展開を狙っていたようですが、ほとんど機能せず(大 体にしてそこまでボールが飛んでいかなかった)、中盤や吉原の個人技頼み。それ でも前半よりも決定機は増えてはいましたが、今度は決定力不足。どだい金がほと んど前を向けず、そのスペースに二列目からだれも飛び込んでいかないのだから、 点になるはずがないのではありますが・・・
 しかし、ポストプレーの好きな監督さんだ。どう見ても向いてないってのに。  吉原は2得点に絡む活躍。持ち過ぎる悪い癖も少なく鋭い突破を再三見せ、同点 ゴールにつながるパスも配給。運動量も落ちなかった。やはりセンスのある選手だ な、と思いました。
 DF陣は決定的なミスもなく、大過なく90分を乗り切れたと思います。不必要な ゴール前でのファウルも少なかったし、競り合いでもほとんど勝っていた。
 その裏には白井の存在があったのでは。失点こそ単純ミスだが、他は安定してお り、飛び出しのタイミングも正確でDFラインに安心感を与えていたような気がし ます。球を持ち過ぎることもなかったし。
 終盤は「勝つための」サッカー。ともかくキープして多少強引でもシュートでフ ィニッシュする。この繰り返しで時間を稼ぎ相手に蹴ること以外の攻撃をさせない。 徳島の高さにほとんど脅威を感じなかったせいかもしれませんが、ここに来てやっ と「プロ」としてのしたたかさを感じました。これが最初からできてればあそこま で延長戦をやることもなかったのでは、なんて思ったりしました。
 対照的に立ち上がりは最悪。中盤は超ルーズで相手選手の前はガラ空き。1点で 済んだのが奇跡のような感じでした。あそこで強引にでも攻撃されていたら恐らく 試合は終わっていたでしょう。90分の中に必ずと言っていいほどこういった時間帯 が生じるというのはちょっと問題では。
 何はともあれ、少しずつではありますがいい方向に進んできているような気はし ます。ともかく全部勝つこと。それで駄目ならしょうがない、と思います。
                            では。辺礼等でした。

(記事提供:辺礼等さん)


「谷村 庄市さんの観戦記」

室蘭まで行って来ました。と、言うことで、観戦記です。

まず、全体的に。
最初の15分ほどは、まさに寝ているような試合でした。どこにを出しているのかわ からないようなパス、それをカットされたあとの攻守の切り替えの遅さ。あっと言う 間に1点取られた後、もはや戦う気力は残っていないのだろうかと悲しくなってしま いました。ところが、この雰囲気を変えたのが、チェココンビと、キャプテンの気迫 あふれるプレーだったように思います。後は、前半の中頃に木島の右サイドからの折 り返しをペポがドン! 前半終了数分前(だったと思う)にコータが得たフリーキッ クをパベルが直接(のように見えたが公式にはそうでないらしい)決めて2点目。後 半も終始押し気味に進めて、得点ならずも好ゲーム。見ていて結構気持ちの良い試合 でした。

木島選手:この人はホントに運動量が落ちませんね。今日も再三チャンスに絡むパス 切り込み。コータや金さんに効果的なボールを供給していました。ただ、サイドから のボールをあげるときも、縦パスを送るときもしばしばパスを受ける選手が追いつけ ないような鋭すぎるボールを蹴るのは…。受ける選手は浅沼や、加藤でないとだめな のかしら…。

パベル選手:今日はホントに彼の頑張りが効いていました。攻撃時には前につめ、相 手に奪われたボールを速攻で取り返し、敵守備の乱れに乗じた波状攻撃の起点になっ ていたし、守備の際には最後列まで下がることもしばしば、大事なところでボールク リアをしていました。ここにいてほしい、と思うところにいるといった、まさにそん な感じでした。前半最初のぼーっとしたチームに活を入れたのも彼の果敢な攻撃守備 だったように思います。お楽しみのオーバーアクションも健在(^^)

ヨゼフ選手:全2試合を経て、チームとの連携がとれてきたように思います。気にな っていたスピード(切り返しの俊敏性)のなさも、今日はほとんどなく、繰り返し相 手の守備を切り崩していました。また、センタリングの際の正確性は、今までコンサ にない戦力です。ただ、右サイドが彼にあっているのかどうか、その点についてだけ はまだ?です。それから、守備参加も再三あり、その辺の意識はさすがといわせるも のがありました。

白井選手:茶木選手とは全くタイプの違うキーパーなのですが、セーブしたボールを 効果的且つ素速く前線へフィードしたり、バックパスへの早い反応は茶木より見てい て安心できました。どうして今まで出なかったんだろう? 後、あわやという場面で 彼のタッチラインへのヘディングクリアー(ペナルティーエリア外)があったのです が、その判断の素早さ、その後の素速い戻りもさすがといわせるものがありました。 1点目は仕方ないですよね。

キャプテン:今日の彼は気迫が違ったように見えました。いつにもまして激しいあた りと、多少泥臭くてもボールをキープする気迫。絶妙のスルーパスは見られませんで したが、どうもそれ以上の効果を今日はチームに与えたようです。

金さん:どうしてこの人はこう良いときと悪いときがはっきりしているのでしょう。 今日は全く切れが無く、何となく彼にボールがわたると不安でした。どうも、本田の ようにマンマークでついてくるディフェンスには強いようですが、徳島のようにライ ンディフェンスを主体にして守備をするところには苦手意識があるように思えます。

コータ:前半は積極的なプレーもあり、フォワードらしさが光っていました。しかし 後半にはいるといつもの持ち過ぎと、自分で決めればよいのに必要以上にマイナスの パスを出しシーンが目立ったように思います。ただ、僕が見た中では今日のコータが 一番良い出来だったように思います。後、やっぱりあたりに弱い。フィジカルトレー ニングがんばってね。

中吉選手・静臣選手:最終ラインはよく踏ん張ったと思います。ただ、何であんなに 不用意にバックパスするかなあ。それからどうしてペナルティーエリアないであんな 小さなクリアするかなあ。怖くて冷や冷やがわさびのように効いていました。

村田選手:今日は何度も上がっていましたが、それよりも守備でがんばっていたよう に思います。まあ、彼のサイドから結構突破されていたようにも思うけど、それは彼 のせいではないと思うので…。とにかく地味な仕事をきちんとこなしていたという印 象を受けました。

三浦選手:前半は全然前線とかみ合っていなくて、あちゃーという場面もありました が、時間が経つにつれ、彼から前線に送られたボールがチャンスに結びつくというシ ーンが多々見られました。ただ、クリアしようとしたボールが相手への絶妙のヒール パスになったり、ボーとしてマークがずれている間にスローインをされ白井に怒鳴ら れているシーンがあったり、スローインをしたら誰もさわらないうちにタッチライン を割ったりと、結構ぽかもありました。でも初めての試合という割にはいい動きだっ たように思います。

川合選手:投入の意味不明。動きに精彩なし。どうしたの?

浅沼選手:絶対何かやってくれる選手です。入った早々左サイドを駆け上がり、点に こそ結びつかなかったけれど、あっと言う間の絶妙のセンタリング。その後すぐに戻 って相手のチェックにはいるし、動きに無駄がないですね。

高橋監督:後半始まってしばらくベンチはもぬけの殻。押っ取り刀で監督登場。どう したんですか?

応援団の方々:室蘭の観客を指揮して非常にすばらしい応援でした。一つだけ注文。 ヒーローインタビューのときは選手の声を聞いてそれに反応してコールをしたらどう ですか? ホームスタンドでさえパペポのインタビューの声がほとんど聞こえない状 態でした。選手と喜びを分かち合うためにもせめて勝った試合はヒーローインタビュ ーの選手との掛け合いの形でエールが送られると良いと思うのですが…。

今度こそ先発…はやっぱり無理だろうけど浅沼ファン宣言(^^; 谷村 庄市

(記事提供:谷村 庄市さん)